マラリアワクチン開発へ=22年末までに治験開始―独ビオンテック
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マラリアワクチンは、これまで数十年も研究が続けられていましたが、いまだ実用化には至っていません。来年の末に臨床試験の初期ステージ開始ですので、かなり先の話ですが、マラリアは世界100か国以上でみられる感染症で、WHOの推計では毎年3~5億人が感染、数百万人が死亡しているとされている極めて影響力の大きい感染症ですので、これの根本的な解決につながる可能性のある、朗報です。
同じ感染症でも、コロナウイルスとマラリア原虫では、性質に両極端ほどの違いがある病原ウイルス/微生物ですが、mRNAワクチンの基本技術がマラリア原虫にも応用できる可能性が見出されていることについては驚きです。人類が何十年もトライし続けて、これまでできなかった事ですので、もしできたら、素晴らしいことだと思います。
私もアフリカ出張の際に抗マラリア薬を飲み続けたことがありますが、これがワクチンに替わってくれれば、本当に助かると思います。この病気の世界的な犠牲者の多さを考えても、是非頑張って頂きたいです。あと2,3年で実用化されるのであれば、コロナワクチンに匹敵するぐらい、とんでもないイノベーション。mRNAワクチンなので冷凍保管やウルトラコールドチェーンが必要になるだろうが、それでも、毎日、虫よけスプレーふったり、高価で副作用もきついマラリア予防薬を飲んだり、治療薬の抗マラリア薬を探し回らなくてもよいのは安心。国連やNGO職員、先進国の外交官などから使われそうだが、途上国の富豪が買い占めないよう公平な分配も課題。