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大統領のクー・デタです。軍、警察の同意を得ています。また、UAEとエジプトが支援しています。
 大統領は、憲法80条に定められた非常事態大権に基づく合法的な措置と主張しています。チュニジアでは、物価高騰などへの抗議デモが続いていましたが、非常事態といえるかは、かなり微妙です。
 また、非常事態大権の行使には、国会議長と憲法裁判所長官との協議が必要ですが、この手続きがされていません。
 国会議長は、ムスリム同胞団系政党アン=ナフダのガンヌーシ氏です。UAE(のアブ=ダビ首長国)とエジプトの現政権は、ムスリム同胞団を宿敵視していて、このクー・デタを画策した大きな理由の一つは、ムスリム同胞団潰しでしょう。
大統領が軍にワクチン対応を指示した点など、気になる動きです。民主化を求めたアラブの春でしたが、大統領の独裁政治に戻るかどうか、ここ数ヶ月の動きに注目です。

私自身、チュニジアを訪れたのは、“アラブの春”で当時の独裁政権が倒れた直後のタイミングでした。主な目的は、カダフィ政権が倒れた隣国リビアに西側から入国するため、首都チュニスのリビア大使館にビザ申請するためでしたが、その過程で“アラブの春”の背景も取材できました。

物言えない政権に対し“抗議の焼身死”をとげた青年の家は、チュニスから遠く離れた内陸部の小さな街にありました。果物などを売っていた青年で、当局から嫌がらせを受け、これに抗議した行動がアラブの春の発端となりました。腐敗や汚職にまみれた政権に対し、礼賛を続ける官製メディアを信じず、真実を知りたい人々が Facebook で情報を得ていた動きは、衝撃的でした。

当時はひとりの青年の死が、独裁政権を倒すまでのうねりになった訳ですが、一方でその後の国の混乱から、アラブの春を否定的にとらえる動きもあるようです。こうした現状を知るにつれ、民主化への道のりは険しいと感じています。再びソーシャルメディアで国民が立ち上がるのか、そこに寄り添える政治勢力があるか。アラブ、イスラム特有の政治勢力の動きもありますが、大統領と軍を前に、流血の事態にならないか気がかりです。
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