2021/7/30
【最前線】今、世界で勝てるのは「サイエンス」を学ぶ選手だ
今、スポーツ界で世界記録や日本記録が連発している。
2020年に拡大した新型コロナウイルスの感染拡大で人の行動に制限がかかり、スポーツの世界にも影響が広がった。
五輪を中心に、多くの大会が中止や延期を余儀なくされたのは周知の通りだ。
ところが、そんな環境にあって、コロナ禍の1年半の間に世界記録や日本記録が立て続けに更新されている。試合数が少なく、トライするチャンスが減っているのに記録が出るのは不思議だ。
なぜ今、記録が続々と更新されているのか。この問いを、スポーツ科学研究者である谷川聡氏にぶつけてみた。
「コロナ禍でも、ではなく、コロナ禍だから記録が出ているのです」(谷川氏)
スポーツ科学の分野から眺めると、記録更新は全く不思議なことではないという。
110mハードルで過去に2度日本新記録を更新した元アスリートでもある谷川氏による、最先端のスポーツ科学研究の解説をお届けする。
INDEX
- 「コロナだから」記録が出る
- やっとわかった「自分のこと」
- 科学がくつがえす「過去の常識」
- 100m走を「デザイン」する
- サイエンスを「使える選手」
- スポーツ科学に潜む「罠」
「コロナだから」記録が出る
──大会が減り、従来のように練習ができなくなったコロナ禍でも、スポーツ界では新記録が連発しています。
谷川 「コロナ禍でも」ではなく、「コロナ禍だから」記録が出ている。私は、そう理解しています。
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この連載について
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