[東京 25日 ロイター] - 東京五輪は25日、競泳女子400メートル個人メドレー決勝を行い、大橋悠依が4分32秒08で金メダルを獲得した。日本勢の金メダルは今大会2つ目。

学生時代に貧血に悩まされ、2019年には精神的な重圧に苦しんだ大橋にとって、東京大会が初の五輪となった。

大橋は試合直後のインタビューで「自分を信じて泳いだ。金メダルを取れるなんて本当に思っていないなかった」と語った。「ここに来るまでいろんなことがあった。ここにチャレンジさせてもらえて感謝している」と述べた。

大橋は2泳法目の背泳ぎで先頭に立つと、次の平泳ぎで2位を体ひとつ引き離した。最後の自由形でエマ・ウェイアント(米国)に追い込まれたが、逃げ切った。

2着はウェイアント(米国)で4分32秒76。ハリ・フリッキンガー(同)が4分34秒90で3着だった。

大橋は滋賀県彦根市出身。個人メドレーの200メートルと400メートルの2種目で日本記録を持っている。女子200メートル個人メドレー(予選は26日)にも出場する。

今大会、日本はこれで2つ目の金。24日には柔道男子60キロ級で高藤直寿が優勝し、日本勢初の金メダルを獲得している。

新型コロナウイルス感染拡大を受け、東京五輪は緊急事態宣言下で開催されている。2日連続で金メダルを獲得したことで、関係者の間では、五輪に対する世論の支持が広がることへの期待が強まっている。

菅義偉首相は25日午前、高藤に電話で祝意を伝達。「今回の金メダルに、多くの子どもや若者が夢や希望をもらったと思います」と話した。