[東京 23日 ロイター] - 「ROC(ロシア・オリンピック委員会)」として東京五輪に参加するアーチェリー女子のスベトラーナ・ゴムボエワが23日、熱中症のために一時意識を失った。

ゴムボエワは、東京・夢の島公園アーチェリー場で行われた、すべての選手が出場して個人と団体の対戦相手を決めるランキングラウンドに出場。最終スコアを確認している最中に倒れた。

スタッフやチームメートから氷の入った袋を頭に乗せて冷却するなどのサポートを受け、すぐに意識を取り戻したものの、担架で運ばれた。

ROCのチーフドクターは、体調不良の原因は熱中症で、ゴムボエワの水分補給と休息の体制を変更するとコメント。コーチのスタニスラフ・ポポフ氏は記者団に対し、「このようなことは初めて。ここに来る前に練習していたウラジオストクでも同じような気候だったが、ここでは湿度が影響した」と述べた。

なお、ゴムボエワはインスタグラムのストーリーで「頭がとても痛いが、大丈夫」と回復をアピールしている。

アーチェリー会場のこの日の気温はピーク時でセ氏33度前後と予想され、選手らは水分補給と涼しさの確保をする必要があった。新型コロナウイルスの影響で、ボランティアや会場スタッフはマスク着用やソーシャルディスタンスの確保を呼びかけていたが、参加者は一日を通してタープや木陰に集まり、試合を観戦していた。