2021/7/30

【学び】五輪は日本にとって、結局のところ「得」なのか?

NewsPicks Buisiness Growth Division
東京五輪を開催すれば、日本経済が活性化する──。
2013年9月に東京が夏季五輪の開催地に決定すると、大会誘致の盛り上がりとともに、日本経済へのメリットが伝えられた。
五輪後の株価や不動産価格を気にする報道もあり、五輪開催とその後も好景気が続くとの見方が大半だった。
しかし、新型コロナウイルスの影響で1年延期した東京五輪は、開催そのものへの批判を受けつつ、無観客での実施となっている。
平常時であれば、会場周辺を中心に飲食店が賑わい、海外から約100万人もの人々が訪れ、膨大な消費行動につながったはずだ。
それが失われた今、五輪開催の経済効果はいかなるものか。経済的な観点から、東京五輪を開催するメリットはあるのか。
ミスター経済効果と称される関西大学の宮本勝浩名誉教授が解説する。
INDEX
  • 「経済効果」って何だっけ?
  • 数値を左右する「レガシー効果」
  • 「32兆円」があり得ない理由
  • 今季開催が生む大きな「損失」
  • 五輪開催の「投資とリターン」
  • 五輪開催<イヌ・ネコノミクス