2021/7/23

【橘玲】新しい心理学で「自分に合った環境」を設計しよう

橘 玲

作家

話題の新刊『スピリチュアルズ　「わたし」の謎』（幻冬舎）で、ヒトの「無意識」の謎に迫っている、作家の橘玲氏。

最先端の脳科学や心理学は、無意識こそが私たちの行動を決定し、ひいては私たちのパーソナリティ（性格）を形成しているという膨大な知見を積み上げている。

これまでも、資産運用や働き方など、さまざまな切り口から現代人の生存戦略を説いてきた橘氏が、本書で提案するのは「無意識＝スピリチュアルを読み解くことによって、自らの可能性を最大化する」という戦略だ。

昨日の前編では、『スピリチュアルズ』の内容を基に、パーソナリティ診断の最強ツールである「ビッグファイブ」理論（ヒトのパーソナリティは5つの要素に還元できるとする理論。橘氏は、これを8つの要素に拡張した「ビッグエイト」を提唱）のエッセンスを紹介した。

【橘玲】人間理解が180度変わる「心理学のパラダイム転換」

NewsPicks編集部

2021年07月22日

後編の著者インタビューでは、橘氏が「心理学にパラダイム転換を起こす」と語るこの理論が、これからの社会をどのように変えていくのか考察してもらおう。

INDEX

• 橘玲式「行動療法」のススメ
• 「FIREブーム」の真相
• こころを「テクノロジー」で制御する
• 「自己啓発」にイノベーションが起きる
• 有限のリソースを「最大化する」ツール

コメント

注目のコメント

• 倉田 浩美

  ヴィジョナリーブランド株式会社 代表取締役社長

  ・2021年07月23日

  行動療法の効果的な例の一つは、転職ではないでしょうか。長年いた会社環境を変え、より自分に合った環境を見つけることで、さらに自分の長所が発揮され、自信へ繋がります。
  
  さらに、前職では自分は平均点だと思っていたスキルが、転職先では「すごいね」と感謝されより発揮出来ることも多いかと。なぜなら、会社により長所と伸びしろが違うからです。自分の可能性がもっと広いと気付かされてくれる良い転職＝行動療法に活用したいものです。
  
  転職に限らず「自分に合った環境」を設計することは、「自分が舵を取る人生設計」に大事ですね。
• 清水 勝彦

  慶應ビジネススクール 教授

  ・2021年07月23日

  アメリカ人に人間関係と聞くとまず来るのが教会(テキサスだけかもしれない)。彼ら・彼女らは仕事や会社に対して一般的にドライで（経営書に取り上げられるのはむしろ少数派と思う)、仕事=生活の手段、で常に引退することを考えている気がします。一方、私を含め日本人の多くは会社や仕事にを通じて自己実現を目指しているので、逃げ道がなくなることができてくる。倉田さんのご指摘のように転職もそうですし、副業など「これもありなんだ」という自分の視野を広げる経験をすると、だいぶ違うのではないでしょうか。
• 碓氷 早矢手

  講談社 宣伝統括部担当部長

  ・2021年07月23日

  堀江貴文さんと山崎元さんの「FIREの是非」もよかったが、こちらも。
  「仕事を辞めたいわけではなく、人間関係を管理したいというのが、FIREブームの本質なのではないでしょうか」