(ブルームバーグ): 来年2月に任期満了を迎えるパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は、バイデン大統領顧問らの間で再任への幅広い支持を得ている。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。ただ、正式な決定は年内の後の方になる見込みで、まだバイデン氏に提案もされていないという。

関係者によると、バイデン政権が人事を通じてFRBにどのように独自色を加えることができるかについて、当局者は別の可能性も排除していない。FRBではパウエル氏のほか、クオールズ副議長(金融規制担当)が今年10月に、クラリダ副議長(金融政策全般担当)が来年1月でそれぞれ任期満了となる。

パウエル議長、クオールズ、クラリダ両副議長はいずれもトランプ前大統領の指名を受けて就任した。

関係者は協議が非公開であることを理由に匿名で語った。

パウエル氏の再任または交代の可能性について、ホワイトハウス当局者はまだバイデン大統領に話していないと、関係者の2人は述べた。決定は早くても9月以降になる見通しだという。

原題:Powell Has Broad Support Among Top Biden Aides for New Fed Term(抜粋)

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