米債務上限引き上げなければ、10月に資金繰り尽きる恐れ-CBO報告
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バイデン政権で超党派的に合意できない債務超過分に関して、8月に予算上限のキャップが復活すると資金繰りが難しくなると。現在のところ既に短期の新型コロナ対策経費(米国救済計画American Rescue Plan)は民主党単独の財政調整法で押し切り、米国雇用計画(American Jobs Plan)の土木工事などのハードインフラに関しては共和党も含めた超党派で枠組み合意したものの、人的支援などのソフトインフラに関しては財政調整法を模索中。
トランプ政権では大統領選挙を視野に2年間の債務上限引き上げがなされていましたが、次の中間選挙は2022年。バイデン政権としても可能であれば引き延ばしたいところかとは思います。財政調整法はトランプ政権では目玉の税制改革、オバマ政権ではいわゆるオバマケアなどで行使されてきました。民主党のインフラ投資計画に歯止めをかけるため、共和党は債務上限引き上げに応じるとしても厳しく条件を付けてくることは目に見えている。
財政調整措置で強引に単独過半数で採決すれば、来年秋の中間選挙に向けて共和党寄りの州政府が郵便投票などの投票制限法で攻めてきて対決姿勢を鮮明にするだろうし、いよいよ米国は分断の時期を迎えるだろうことも、ほぼ予測がつく。
少なくとも、インフラ投資を織り込んで上げた株価は一旦ご破算になる可能性も、ちょっとだけ見ておくべきかな??このニュースを読んで、「やばい!米国のデフォルトリスクで株価暴落するかも!」って思った人がいたら、過去のニュースを調べてみてほしいです。
債務上限を引き上げなければ米国はデフォルトだ!って、この手の騒ぎはリーマンショック後から10年以上も定期的にやってます。両政党間のプロレス的なパフォーマンスであり、散々騒ぎ散らす → 双方の落としどころをみつける → 債務上限は引き上げられる、ってのがのがいつもの流れ。