[デトロイト 21日 ロイター] - 欧米の自動車大手ステランティスのカルロス・タバレス最高経営責任者(CEO)は21日、自動車業界に影響している世界的な半導体不足が来年にかけても続くとの見通しを示した。

タバレスCEOは、半導体の追加供給が近い将来にアジアの調達拠点から欧米などに向かう十分な兆候は見られないとし、「半導体危機は2022年にかけて容易に続くだろう」と述べた。

同社が使用する半導体を変更することが検討されているものの、異なる半導体を使用するために車両を設計し直すには1年半程度の時間を要すると指摘。ステランティスは引き続き、利益率の高いモデルに経営資源を集中させる方針とした。

電気自動車(EV)の推進に向け、25年までに300億ユーロ超の投資を行う計画については、必要に応じ、投資額を拡大させることが可能とした。欧州や北米で建設を計画している電池工場についても、従来計画の5カ所から引き上げる可能性があると述べた。