[ワシントン 20日 ロイター] - 米有力専門誌「コンシューマー・リポート」は20日、電気自動車(EV)メーカー、テスラの「完全自動運転(FSD)」ソフトウェアにはセーフガード機能が欠如しているとし、同システムの公道での使用は一般市民を危険に晒すとの懸念を示した。

ソーシャルメディアに投稿されたテスラ車の走行動画で、「車両が曲がりきれず、茂みにこすりつけたり、駐車中の車両に向かったりする」などの問題が見られたと指摘。ソフトウェアが更新され次第、独自に試験を行うとした。

テスラおよび米道路交通安全局(NHTSA)からのコメントは得られていない。

コンシューマーレポートオートテストセンターのシニアディレクター、ジェイク・フィッシャー氏は、ソフトウェアが更新された動画を見ても、「運転をより安全にしたり、ストレスを軽減したりするようなシステムではない」と指摘。「消費者は十分な安全性が確保されていない技術を開発するためのテストエンジニアとしてお金を支払っているに過ぎない」とした。