ウォール街を悩ます米国債利回り低下、ヘッジファンドも不意打ち
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コロナ後の経済再開でインフレ率が上昇するという見立てから3月に1.8%近くまで上げた米国の長期金利は、昨日1.2%を割り込むところまでサプライズで下げた。株式についても今年前半のバリュー優位からテック中心としたグロース株優位にシフトしてきている
米債の歴史って、ずっとこれ。「金利が低過ぎる」とか、あるいは「経済回復+インフレシナリオ」、「経済回復+国債消化懸念」などを理由として、マーケットで大量のショートポジションが作られ、短期的には金利が上昇して成功するものの、最終的には金余りを背景とした米債投資マネーに勝てずに、金利がズトンと下がる。ずっと、この展開を繰り返している。よって、感覚的にはお馴染みのパターンである。
最近の長期金利の低下はマーケット関係者に本当に奇妙に見えていると思います
本来ならばインフレを警戒した金利高が想定されますので債券は売られる傾向があるのですが、まったく逆の動きをしています
債券の取引額は資本市場の中でも巨大ですから、この流れに個々のファンドは太刀打ちすることはほぼ不可能です
とくにテーパリング間近ということで上げていた銀行株は、長期金利の低迷でイールドカーブのフラット化(銀行の利鞘が減少します)の長期化を警戒され一気に値を下げています
多くのエコノミストたちも上手く説明できないでいる、なかなか稀な市場情勢となっています
経済に興味のある方はこの状況は分析的にとてもおもしろいものではないでしょうか