2021/7/20

【グラフ図解】Zoomが巨額買収に打って出た

NewsPicks 副編集長
ビデオ会議サービスの米ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ(Zoom)は7月18日、コールセンター向けのクラウドサービスを手がける米ファイブ9を買収すると発表した。
新型コロナウイルスの世界的な流行で業績を伸ばしているZoomが、今回の買収に使う金額は147億ドル(約1兆6000億円)。Zoomとしては過去最大の大型買収となる。
両社の時価総額を単純に足し合わせると、約12兆9000億円となり、IBMに肉薄することになる。
なぜZoomは、この大型M&A(企業の合併・買収)に打って出たのか。
7月19日に行った投資家向け説明会の内容と合わせて、豊富なグラフでこの巨額買収を見ていこう。
INDEX
  • 「ファイブ9」ってどんな企業?
  • 株も社長職も渡すヤンCEO
  • 狙い① クロスセリング
  • 狙い②「ズーム・フォン」
  • 狙い③ 長期的な成長
  • 成長はどこまで維持できるか

「ファイブ9」ってどんな企業?

Zoomが買収するファイブ9は、コンタクトセンター(コールセンター)向けに提供するクラウド型のソフトウェアを手がける。
ファイブ9は、Zoomと同じく米カリフォルニア州に本社を置く企業だ。