国の大規模接種、延長へ 東京と大阪、9月下旬まで―政府
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スピード勝負の時期は、この大規模接種会場の設置が有効だと思います。戦力を集約し、効率的に接種を進めていくことができます。米国では、スターバックスなど飲食企業もアドバイザーとなり、効率化を進めました。
ただし、その後どこまで接種率を伸ばせるかは、ここの予約数が減ってきてからが本番です。
次の課題は、無関心層にどう広げるかです。フェーズが変わったら、大規模接種会場を解散し、デパートや駅構内、自宅出張サービスなど、生活の隙間に入り込み、より身近なところで接種を受けられるように工夫していく必要が出てくるでしょう。個人的に次の二点で大きな意味があると思います。
一点目は、欧州で統計を拾える国を調べると何れもかかりつけの開業医ではなく集団接種会場が接種の主体になっています。
https://impfdashboard.de/#deliveries
https://about.doctolib.fr/vaccination/statistiques.html#vaccination_localisation
今後接種対象の主体がきめ細かい対応の必要な高齢者から健康でかかりつけ医を持たない若い年代に移ることから考えても、効率よく接種を進めることが出来る集団接種会場にワクチンなどを重点的に配分すべきだと思います。
二点目は、公平性の問題です。日本では年齢順のワクチン接種待ちが発生している中で職域接種という形で特定企業の関係者への優先接種がなし崩し的に始められた経緯があります。
自治体の接種スピードがボトルネックだったのなら補完的な意義もありましたが、現実にはワクチン供給量がボトルネックである事が明らかになりつつあります。
他方で国の大規模接種会場は職種や所属に関わらず全年齢にワクチン接種の門戸を開く数少ないチャンネルの一つです。希望者が多い間は出来るだけ運営を維持すべきだと思います。
もう一つ出羽守を披露すると、このようなコメントを書くのにも日本はデータが見つからず苦労します。私は一応データを飯のタネにしているのですが、職場の同僚と話をしてもフランスはCOVIDに関するデータ公開に関しては案外上手にやっているというポジティブな評価です。
フランスはワクチンに関しては接種に関するデータはもちろん、週ごとの供給実績や予測、施設種別の接種数など事細かなデータがdata.gouv.frを通じてオープンデータとして公開されています。
またワクチン接種予約に関してもフランス全土のネット予約を国から委託されているdoctolibが詳細なデータを公開しており、例えばフランス全土でのワクチン接種の待ち時間は平均13日、パリでは平均9日で三日間以内の空き枠が2269といった数字も簡単に調べられます。
https://about.doctolib.fr/vaccination/statistiques.html#delaimoyen_doctolib