1部上場企業の72%水準満たす 独立社外取、東証プライムに照準
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独立社外取締役には、多様で広範な属性要件がある。一般株主との利益相反を避けることが狙いで、実質的に判断されるのが建前だが、やはり、実務上は、形式的基準への適合が重要になる。
社外性にくらべ、独立性の要件が難しい。
グループ会社、重要な取引先を含め、他社の現役の役員や業務執行者では独立性が欠けるのは見易い道理だ。
しかし、いわゆるOBの場合は、簡単ではない。
簡単にいえば、①親会社、兄弟会社のOBの場合は、就任の10年以内に、②それ以外の場合は、1年以内に、その職にあった者は、OBであっても、独立性がないと判断されるおそれがある。
実質的に、グループ会社の役員・業務執行者では独立性が認められない。
つまり、グループ外の会社の役員・業務執行者であった場合は、1年の待機期間で、独立性が担保されるかは、疑わしい。
この場合も、一般株主との利益相反を避けるという制度趣旨から、10年とすべきであろう。独立社外取だけではなくて、プライムに残るための全ての条件を満たしている企業はどのくらいでしたっけ?