[チューリヒ 16日 ロイター] - スイスの高級ブランド大手リシュモンが16日発表した4-6月期の売上高は、前年同期比で2倍以上に増加した。新型コロナウイルスの収束で、特に米州の宝飾品ブランドの販売が好調だった。

売上高は、為替変動の影響を除くベースで、前年同期比129%増の43億9700万ユーロ(51億9000万ドル)。2年前との比較でも22%増加した。

宝飾品ブランド、米州、アジア太平洋、中東部門は、いずれも売上高が、為替変動を除くベースで、2年前の水準を40%以上上回った。

時計ブランドも6%上回ったが、欧州は観光客の低迷が響き、2年前の水準を15%下回った。

ボントベルのアナリスト、ジャン・フィリップ・バーチー氏は「宝飾品は今後5年間、高級ブランド部門の主な成長源の一つとなるだろう」とし「リシュモンは宝飾品分野で最高の位置にいる。時計でも輝きを取り戻し、スウォッチ・グループをアウトパフォームしそうだ」と述べた。

リシュモンは、カルティエ、ヴァンクリーフ&アーペル、ファッション&アクセサリー部門の各最高経営責任者(CEO)が、事業に専念するため、上級幹部委員会から退くことも明らかにした。

リシュモン株は0.5%高。今年40%以上値上がりしている。