[上海 16日 ロイター] - 中国生態環境省は5月下旬に実施した8つの省・地域を対象とした環境調査の結果を公表し、河南省と雲南省が公害対策や大気・河川・土壌の浄化で十分な措置を取っていなかったと指摘した。

河南・雲南両省とも一定の進展は見られたが「中央政府の要求や国民の期待」を満たしていないとする声明を発表した。

30営業日以内に改善計画を提出するよう命じた。問題の是正を怠った企業や個人は罰金や営業停止、刑事罰などが科されるとしている。

河南省は2016年から20年までエネルギー効率の要件を満たしておらず、老朽化した産業を適切に停止していなかった。

雲南省では「(当局者が)同省の生態系に関する脆弱で繊細な実態をはっきりと理解していなかった」と指摘した。エネルギー効率、下水処理、水質汚染などの問題に取り組まず、いくつかの主要な湖を乱開発から守っていないと付け加えた。