海洋分野に広がる宇宙からのモニタリング、JAXAが衛星活用
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記事の写真はALOS-2ですね。ALOS-2にはPALSAR-2という合成開口レーダ(SAR)が搭載されております。
実は海洋監視とレーダは相性が良いです。
というのも、レーダは電波を送受信して情報把握を進めるものであるため、海底油田起源の油膜を観測し、状況を調べることで海底油田の有無を調べたり、あとはタンカーからの油流出の規模把握が可能です。
この手の話においては、観測したい領域が非常に広いため、ドローンやUAVにレーダを搭載してもビーム照射領域が物足りず、衛星が活きてきます。
また、海上はどうしても雲が出やすいため、光学衛星ではモニタリングしきれない事が多いです。
以上から、海洋分野ではSAR衛星と親和性が高いです。
また、現在開発が進んでいる先進レーダ衛星 (ALOS-4)
には船舶のAIS (自動船舶識別装置) 信号の受信機も搭載予定であり、海洋分野での衛星データ利活用がさらに進むと思われます。