[ロンドン 15日 ロイター] - 石油輸出国機構(OPEC)は15日、来年の世界の石油需要が米国や中国、インドの伸びにけん引される形で新型コロナウイルス禍前と同様の水準に回復するという見通しを示した。

月報では、2022年の石油需要が3.4%増の日量9986万バレルとなり、年後半には平均で同1億バレルを超えると試算。「22年の世界経済の成長には確固たる期待が寄せられており、とりわけ新興国や途上国における新型コロナ感染の改善に伴い、石油需要はコロナ前の水準に達すると予想される」と述べた。

21年の需要は引き続き同595万バレルの増加を見込む。

OPECは、中国とインドの石油需要が来年、コロナ前の水準を超えると予想。また、米国の石油使用量は19年の水準をわずかながら下回るものの、なお22年の需要増に最も貢献すると指摘した。

世界経済の成長率は今年の5.5%から来年は4.1%に減速するもようだが、依然として各国の景気刺激策に支えられており、見通しは「主にコロナ関連の動向に左右される」とした。