(ブルームバーグ): 半導体の受託生産世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の魏哲家最高経営責任者(CEO)は15日、日本での半導体工場建設に向けた「デューデリジェンス」を進めていることを明らかにした。同社にとっては戦略的に重要な地理的拡大につながる。

魏CEOが決算発表後の質疑応答で発言した。日本に関して具体的に質問され、TSMCは現時点でいかなることも排除しないと説明。「当社は日本でウエハー工場に関するデューデリジェンスの過程にある」と述べた。

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劉徳音会長は日本の工場に関してまだ最終決定には至っていないとも指摘。顧客の需要に基づいて最終判断すると話した。

同会長は日本での工場に言及する際に「スペシャルティーテクノロジー」という表現を使用。これは通常、特定あるいはニッチ市場向けの成熟ノードの半導体を指す。

原題:CEO Says TSMC Is Considering Building a Chip Plant in Japan(抜粋)

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