[ソウル 15日 ロイター] - ソフトバンクグループ(SBG)の「ビジョン・ファンド」は、宿泊予約プラットフォームを手掛ける韓国のヤノルジャに17億ドルを出資した。ヤノルジャが15日発表した。

ヤノルジャは、ホテルや旅行会社向けにクラウドベースの予約システムなどを提供している。新型コロナウイルスの感染拡大により、非接触型サービスの導入やコスト削減の動きが加速、同社のシステムに対する需要が急増しているとしている。

ソフトバンク・インベストメント・アドバイザーズのマネジングパートナー、グレッグ・ムーン氏は「ヤノルジャは、韓国の旅行・レジャー産業を変革するリーダー的存在」と述べた。

ヤノルジャは、ビジョン・ファンドが取得する株式数や、今回の投資に基づく企業価値についてはコメントを控えた。ただ企業価値は、シンガポールの政府系ファンドGICと米国のブッキング・ホールディングスが2019年に1億8000万ドルを出資した際の評価額である10億ドル超を大幅に上回るとみられる。