最大100%再利用可能な材料を使用した、3Dプリントサービスを開始
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リサイクルプラスチック100%の3Dプリンタ用フィラメントの活用が各所で目立ってきており、中には海洋プラスチックを使った原料や漁網を使った原料を使用したものも、サステナブルな素材として活用されつつあります。本記事のように、3Dプリンタで製造時にロスになった粉末を改めて利用可能とすることも重要だと思います。
3Dプリンタに期待できるところは、自由に成型でき、従来のパーツを繋ぐもの(例えば金属の留め具)などが不要となるため、うまく使えばこれまでマテリアルリサイクルを阻害していた異物を最小限にすることができるところです。ただし、これはリサイクル可能な素材が使用される場合に限られる効果です。
3Dプリンタ造形物が全て循環しやすい素材を材料としているわけではなく、例えばリサイクルを阻害する可能性のある種類のバイオプラスチックや、他の異素材の粉末を組み合わせて使われることもあります。
そろそろ、3Dプリンタで設計し生み出すだけでなく、造形されたものをどのように識別・回収・リサイクル(処分)していくかについても、議論の必要性が目立ってくるのではないでしょうか。SLSなどの粉ベースプロセスで1回使った粉は、レーザによる熱サイクルを近傍でうけた粉が混ざってますので、そのままもう一度使うと、バージン粉に比べ機械性能と寸法性能の品質が落ちますねぇ 用途的にもミッションクリティカルな部品が少ないプラスチックならまだいいんですが、メタルだと疲労を含む品質低下リスクが大きいので、ほとんど捨てちゃいますねぇ
一方、FDMなどの樹脂フィラメントベースのプロセスは、もともと材料ムダが少ないのと、殆どの用途が形状試作や趣味なので、品質低下の影響が小さい分、リサイクル樹脂の使用は容易ですねぇ
で、記事のハナシは、ナイロンのSLSで、許容できる性能品質を出すための不良粉の分離技術が出来た、という事なんでしょうねぇ メタルではもう少し先かな その前に、元々無駄の少ないバインダージェット系の品質が追いつくかもですが
SDG絡みで、印刷サービス会社による粉囲い込みが更に進みますねぇダウンサイクル品を再利用し部品造形品を生産されるのは、
素晴らしいの一言です。
アップサイクル=素材品質や機能低下をさせずにリサイクルすること
ダウンサイクル=素材価値低下させてリサイクルすること
ダウンサイクルは日本ではあまり聞きませんが、
実はとっても大事なリサイクル方法です。
常に理想的な方法が最適とは限らず、
いかに省力化しながらリサイクルするかを考えることは重要です。
無理にアップサイクルやリサイクルする為に、
膨大なエネルギーや長距離輸送はナンセンスですよね。
同様の取り組みが増えることに期待します。