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実際、「オプティカル・チップ」ではこんなふうに日本のメディアが書いてNewspicksでピックを集めるなんてできないですからね、賢いです。
血糖値を測る上では、24時間リアルタイムに近い形で定期的に継続をすることが重要です。
食後や睡眠時の隠れ低血糖等を発見する意味では、デバイスを起動して静止しなければいけないと言うような面倒臭い操作が必要では、すでに疾患を持った人以外は見向きもしないと思います。
ですが、付けているだけで5分おきに測ってくれると言うような機能があった場合、健康な人であっても食習慣の改善に絶大な効果を発揮します。
単に食べる順番を変えて先に野菜をお腹の中に入れるだけで血糖値の変動が非常に小さくをされるようになりますし、清涼飲料水は、低血糖の応急処置に使われるくらい吸収が早く、飲んだらすぐに血糖値が急上昇し、さらに急降下する様子も見れます。
食後の眠気の原因の一端が、血糖値の変動によるものだと気づくと、糖質の吸収の早さを表すGI値の重要性が分かります。
ぜひ、5分おきに自動測定を行うようなデバイスが現れて欲しいと思っています。
追記
もう少し詳しいコメントをしておこう。
血糖値測定は現状、ストリップタイプ(穿指タイプ)と常にセンサーデバイスを装着し続けるCGM(Continous Glucose Monitoring)タイプがある。
ストリップタイプだと過去はPanasonicやRoscheが強かったが、血糖値を測定した瞬間にしか測定できないのでその時間その瞬間の血糖値しかわからなかった。CGMタイプは10日間から2週間程度、センサーについている小さな針で血糖値を測定する。センサーは耐水性もあり、シャワーも浴びることができる。血糖値の推移がわかるため、血糖値が上がるタイミングで降圧剤を服用することができ、適切な投薬によって、血糖値をコントロールすることが出来るため、穿指タイプからどんどん切り替えをしていっている。年間で20万円程度センサーコストがかかるため、そこはCGMの弱点ではある。センサーを付けているのも煩わしい人はいるだろう。
CGMサプライヤーはAbbott、Dexcom、Medtronicの3社が寡占。特にDexcomは専業メーカー。各社ともにApple watchと連携するアプリを出していたり、インスリンポンプメーカーとコラボレーションした製品でインスリンを血糖値に応じて自動投薬できるようにしたりと、様々なアプローチを続けている。コメント欄で複数の人がコメントしているフリースタイルリブレはAbbottの製品。DexcomもG6やG7などの製品を出しており、各社センサーの小型化・長寿命化に励んでいる。
米国においては糖尿病患者は増え続けている。糖尿病患者はコロナにおいても高リスクの患者として扱われている。個人的には米国でのコロナによる死者が多かったのにはこうした高リスクの人たちが潜在的に多かったのではないか、とも思っている。
赤外線などで検査すれば、センサーも不要になるので夢のデバイスと言えるが、問題は非侵襲なので、測定精度だろう。現行のCGMが実現しているような服薬判断に使える代物になるのかどうか。性能としては十分でもFDAや厚労省など各国の規制をクリアするには時間がかかるのではないだろうか。