各国が推進する「データ取引市場」関連最新動向

コメント

注目のコメント

• シバタ アキラ

  Weights & Biases カントリーマネージャー

  ・2021年07月15日

  データ売買の一つの課題は、データを買ったとしたらどれだけの価値が出るのかが未知数というケースが多い事だと思います。例えば機械学習モデルにそのデータを追加したところでどれだけの精度が上がるのか、などは「買ってみないとわからない」が実際のケースであることが多く、そうなると売る側も値付けがうまくいかず、買う側も価値がわからないというギャップが存在しています。そこで必要になるのは・・・
• 工藤 郁子

  大阪大学社会技術共創研究センター 招聘教員

  ・2021年07月15日

  日本ではまだあまり注目されていない「データ取引市場」ですが、中国では各地で創設され、AI向けのデータセットが取引されています。また、欧州の「GAIA-X」はルール、システム、エコシステムの一体的整備を進める取組みです。
  
  今回は、その状況や政策的背景について解説しました。
  
  世界経済フォーラムのイニシアチブによる取組みとして、コロンビア、インド、ノルウェイ、日本についても簡単に触れています。
• 土屋 武司

  東京大学 大学院工学系研究科 航空宇宙工学専攻 教授

  ・2021年07月15日

  私は以下のようなことをよく言っている．
  ドローンは多くのセンサを搭載して飛行している．一回の飛行で膨大な情報が得られる．例えば，気象などの大気情報や，空から地上を俯瞰したときの可視カメラだけでなくハイパースペクトルカメラ，マルチスペクトルカメラ画像データである．ある運送業者が宅配ドローンを運航させたとする．荷物を運搬するドローンは安全に荷物を配送飛行するためのセンサ情報を得て，本来の荷物運搬ミッションとは関係ないビッグデータを各種センサで取得することとなる．それら情報は荷物を運べれば良い運送業者にとっては必要ないデータであろう．しかし，地上では得ることができないデータを必要とする者もいる．ドローンは空飛ぶIoT機器である．あらゆるIoT機器が相互接続するように飛行中のドローンも相互接続し，また飛行によって得られたIoTデータ（ビッグデータ）を交換するデータ取引市場が生まれるに違いない．データ取引市場はドローンに限った話ではないであろう．
  
  「ドローンが拓く『空の産業革命』」，一般社団法人日本経営協会「オムニ・マネジメント」，2020年5月号．