米モデルナがバイオ業界のエリート入り、時価総額一時1000億ドル超え
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米モデルナ社は、テクノロジー・スタートアップの典型的な成功モデルだと思います。わずか10年前に創業し、過去にも開発されながらも、副作用の問題から放置されていたヒトの細胞にmRNAを挿入する技術のレベルを高め、新型コロナウイルス・ワクチンに応用しました。今後、遺伝子治療への発展も期待されています。
もともとは、幹細胞生物学者デリック・ロッシ氏の研究を商業化するために設立された企業ですが、ベンチャーキャピタルの参加と、大学から研究者の参加、優秀なスタートアップ経営者の参加で成功に導いています。
商業製品はワクチンのみですが、時価総額は、同社の日本市場向け製品の開発提携先であり日本最大の医薬品メーカー武田薬品工業(約6兆円)の2倍近くに達しています。
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創薬から製造までの全工程をAWS上で効率化し従来の10倍以上のスピードでワクチン開発を完結。mRNAをOSと定義しコードを少し変えれば他疾患へのワクチンも迅速に作れる。従業員1,500人でこの時価総額とはヘルスケアにおいても物凄いディスラプトが起きている
パンデミックの歴史を振り返ると、ルネサンス開花の契機になったり、ニュートンの万有引力の法則だったり、と時代を動かす発見がありました。その伝で言うと、今回のコロナ禍が生んだのは、メッセンジャーRNAワクチンかも知れません。コロナだけでなく、あらゆる感染症に対応できます。その追い風を見事に取り込んだモデルナの強運のすごさを思います。大谷翔平選手のゴミを拾う姿が全米で話題ですが、彼の「僕は運を拾うためにゴミを拾っています」という言葉には驚きました。モデルナの社員たちも、ゴミを拾っていたのでしょうか。