2021/7/14

【分析】サムスンは53%増益。半導体企業の好調はいつまで？

中島 三佳子

NewsPicks 経済記者

半導体業界で、DRAMやNANDなど主要メモリーメーカーの好業績が続いている。

2021年4〜6月期決算の発表は7月末に集中し、8月上旬までに出そろう。ほとんどの会社が2ケタ以上の増益を見込む。

最大のポイントは「この好調が、いつまで続くのか」だ。直近の決算と各社の業績予想を見ながら、世界の半導体業界の今を分析する。

INDEX

• 供給が追いつかない
• サムスン、53%増益の理由
• SKとマイクロンも好調
• 注目は「在庫調整」
• 利益率はマイクロンが首位に

供給が追いつかない

各社の業績が好調な理由はいくつかある。

コメント

注目のコメント

• 津田 建二

  News & Chips 国際技術ジャーナリスト

  ・2021年07月14日

  サムスンの決算発表は7月29日なので、半導体と非半導体との内訳、メモリの内訳などは不明なので、まだ何とも言えません。ただし、増産せずに単価の値上がりを待つ動きは否定できないようです。2017年、18年に味わったメモリバブルの美味（営業利益率7割）を忘れられないからです。トップ3社で市場の95%以上を支配するDRAMはカルテル的な様相を見せています。もっとDRAMメーカーが参加して健全な競争市場にsてくれることを望みます。
• 谷口 健

  NewsPicks 副編集長

  ・2021年07月14日

  半導体企業が好調です。中島記者が、サムスン、SKハイニクス、マイクロン、ナンヤ・テクノロジー（南亜科技）の最新決算を分析します。
• 谷津 明生

  B2B企業 部長相当職

  ・2021年07月14日

  NANDでMicronの利益率が上がったのは、やはりEUVを使って無いからではないかなあ。https://www.google.co.jp/amp/s/jp.mobile.reuters.com/article/amp/idJPKCN2E62TN
  EUVは、単に装置を導入すれば微細パターンが描けるようになるというものではなく、実ウェハを使った工程最適化の試行錯誤期間が相当程度かかると聞く。MicronでEUVの導入を始めたら、利益率は逆に一旦下がるだろう。三星で利益率が下がってるのは、現時点がEUVのトレーニング期間だと解釈すれば辻褄があう。