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海運・造船にやっときた順風 でも、手放しでは喜べず…

朝日新聞デジタル
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    拓殖大学商学部国際ビジネス学科 教授

    海運業と造船業はコロナ前はかなり苦しかった,というのはぜひ記憶しておいてほしいところです.これでようやく一息付けている,ということで.

    一方で記事にもありましたが(船が竣工する)23年ごろに需要が落ち着いてしまっていて,供給超過になってしまうのではないかという懸念が示されています.コンテナ輸送は差別化が難しいですし,日本の造船業も技術で韓国に劣りますので,状況が少し変わればまた元に戻ってしまう,という不安感がどうしてもぬぐえません.

    かつて両方の業界は好況と不況の間で激しい浮き沈みを繰り返し,自分たちでも「学習しない業界だから」と言ってきた歴史があります.ただ,さすがにそれはもう…今はホットな状況ですが,時間がない中で環境対応も求められておりますし,手放しでは喜ばず慎重な対応が望まれます.



  • 造船業界は山谷をずっと繰り返しますよね。


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