<米国>鉄道株が軒並み大幅安、米政権が寡占対策を検討との報道で
コメント
注目のコメント
今後コンテナ市況を見る上では競争当局の介入リスクも見てないといけない典型例です.
この記事で言及されているWSJの英文記事は↓
https://www.wsj.com/articles/biden-to-target-railroads-ocean-shipping-in-executive-order-11625736601
直近のコンテナ輸送費用(運賃と言っていないことに注意)の高騰について,バイデン政権が海運と鉄道に関して当局(連邦海事委員会(FMC)と陸上運輸委員会(STB))に対して,統合と価格設定への対処を求める大統領令を出す,という話です.
しかしながら,コンテナ輸送もアライアンスが現在の形になったのは3年前ですし,米国内の鉄道は1990年代から寡占傾向が継続しているので,なぜ今,というハテナが止まりません.ただ,輸送コストが高まっている今,荷主の不満が高まっているということなのでしょう.今はコンテナ市場が高騰しているため,運賃が安く,アジアへの輸送までに時間をとられる米国発の輸送は無理に行わず,空コンテナですぐ返送してしまう傾向があります.そのため,大豆などの輸出用のコンテナ確保は難しくなっており,以前から不満が出ていました.
デマレージやディテンションチャージが矢面に立っているのがすごく不思議です.これらの料金を上げているのは,コンテナの回転を速めることを目的としているためです.それを不当という理由はないでしょう.
もちろん,海運業界もこの問題には即座に反論しています.「現在のサプライチェーン崩壊は米国の輸入需要が歴史的な水準となった結果だ」と.
https://shipandbunker.com/news/world/842390-dont-blame-us-for-container-market-chaos-world-shipping-council鉄道株はバフェットさんの好きな業種の一つ。北米有数な鉄道会社バーリントン・ノーザン・サンタフェも2010年に買収しました。当時、バフェットさんは「米国の将来の繁栄は、効率的でよく管理された鉄道システムの有無にかかっている」とコメントされています。今なら、Co2削減を考えれば、エアライン株よりも鉄道株に魅力があると答えるかな、、、。そうした中での規制強化方針になんとコメントされるか。