[ワシントン 9日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)は9日、原材料不足や雇用を巡る問題が経済の足かせになっており、「一過性」のインフレを引き起こしているとの認識を示した。

議会に提出された半期ごとの経済状況報告書で「ワクチン接種の進展により経済は再開し、力強い成長が見られる」と指摘。同時に「原材料投入の不足や雇用を巡る困難さが多くの産業の活動を抑制している」と分析した。

物価が予想以上に上昇する中、「短期的なインフレ見通しに対する上振れリスクは高まった」と判断。その一方で、物価を押し上げている供給制約(ボトルネック)やその他の要因は時間の経過とともに緩和されると予想した。

雇用が予想外に減速している理由としては、公衆衛生環境への懸念や家庭問題、政府の失業対策への依存などが挙げられるものの、「これらの要因の多くが及ぼす労働参加への影響は、向こう数カ月間で低減する見通し」とした。

入手可能なデータによると、4月から6月にかけて「需要の一層底堅い伸び」が見られるとし、「家計貯蓄の高止まりや緩和的な金融環境、継続的な財政支援、経済の再開を背景に、家計支出の力強さは持続している」ほか、金融システムにはなお「弾力性がある」と指摘した。

パウエル議長は報告書を基に14、15日の両日、議会証言を行う。