欧州中銀、物価目標2%に変更 新戦略、気候変動対策も推進
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18年ぶりの戦略見直しです。既存の物価目標は「below but close to 2 % over the mid-term」です。これは平たく言うと2%に近いが2%は超えない方が良い、という解釈ということになっています。今回の戦略見直しを一言で言うのは難しいですが、「まぁ状況によっては超えても良いよ」という言いぶりに変えたということです。その意味でFedのアベレージターゲットとは少し異なります。なお、気候変動に関してはラガルドの趣味として入ったという感じですが、これが政策にどう落とし込まれてくるかはまだ良く分かりません。グリーンボンド購入とオペ購入掛け目優遇くらいでしょうか。
ちなみにNPでは20年冒頭に以下の特集をさせて頂いております(※20年となっているのはコロナで戦略見通しがずれたことに起因しています)
【唐鎌大輔】ラガルド新ECB総裁をめぐる「3つの論点」
https://newspicks.com/news/4475700/body/これまで物価目標を「2%未満でその近辺」としていたものを「2%」に変え、一時的な上振れを許す姿勢を示したものです。
物価の下振れが定着する恐れがあれば、強力に金融緩和を推し進め、それで2%を超える事もあるけど、許容範囲だぞ、というメッセージなようです。