2021/7/8

【新】名画に学ぶ「ピンチをチャンスに変える」知恵

NewsPicks編集部
ピンチはチャンスという言葉がある。
その格好の事例は「美術史」の中に見つかると話すのは、多摩美術大学教授の西岡文彦氏だ。
そもそも、生活必需品ではない「美術品」を売るには、高度な戦略が必要となる。しかも、長い歴史の中では、美術産業を根底から揺るがすような「ディスラプション」が何度も起きた。
そのピンチを、時に斬新で、時にあざとい、数々の「ビジネス戦略」によってチャンスに変えてきたことで、今日の絵画市場は形成されている。
このように、「芸術」というよりも「高級消費財」としての美術の歴史をフィーチャーしたユニークな1冊が、西岡氏の新刊『ビジネス戦略から読む美術史』(新潮新書)だ。
今週の「The Prophet」では、同書のエッセンスをひもときながら、後編の西岡氏へのインタビューもあわせて、美術界に起きた「イノベーション」の数々を紹介していこう。
INDEX
  • 「最大のスポンサー」が消えたら?
  • 「働き方改革」に乗れなかった天才
  • 「ニーズのない商品」をヒットさせる
  • 美術とビジネスを「同じ地平」で見る