コマツ、工事コスト半減へ 3Dで現場再現し人員最適化
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工事コストが半分に、というのはなかなか野心的な表現。
工事コストとは基本的に単価×数量で表される直接費と、工事期間に依存する間接費があると思いますが、3Dで測量設計施工を繋いだとしても実数量が減るわけではないし、単価がメチャクチャ下がるわけではない。期間の最適化で間接費の低減は見込めるけどそもそも間接費は全体の20%ないくらいじゃないかなぁ。コストダウンとしては限定的では。
個人的には、コマツは物売りのみならずコンサルサービスなどの高付加価値、かつ人をそれほど必要としない部分をもっと確立したいのかなと感じました。これは欧米、我々のギョーカイ(建設業)で言えば特にアメリカのエンジ会社でも同様の動きをしてる所はありますね。工事の全体像を可視化して進捗がオフィスからもわかるようになってコミュニケーションロスが減るようなソリューションのようです。
記事によると、海外売り上げ比率が高いからこその競争環境と、工事現場の人手不足が背景にあるようです。
コマツ、建設現場のデジタルツインを構築・活用するための新会社をNTTドコモらと設立
https://dcross.impress.co.jp/docs/usecase/002387.html
記事にあるCesiumというのは3D地形データのプラットフォームのスタートアップ。8月にはCesiumとコマツのエンジニアがオンラインミートアップを開催するようです。気になる。
https://cesium.com/events/#smart-construction-digital-meetup
ここまで書いてて、大学院で画像処理の先生が似たようなスタートアップ「Reconstruct」を起業したと言っていたのを思い出しました。大林組も導入しているそうです。こちらは画像処理でやってると言ってたので点群カメラとかは不要で地形だけでなく建物もいけるみたいです。
https://ken-it.world/it/2020/05/reconstruct-2d3d-rmap.htmlコマツとしては、工事手順などの提案をすることで顧客のトータルコストを下げられれば、値上げがしやすい。Komtraxなどでもやってきたこと。そしてデータも集まるから、更なる自動化にも進めやすい。