[6日 ロイター] - 米国時間の原油先物は大幅安。石油輸出国機構(OPEC)にロシアなど非加盟産油国を加えた「OPECプラス」の協議停滞を受け、一部の産油国が供給量を増やすとの懸念が高まった。

OPECプラスは5日に再開する予定だった閣僚級会合を延期。関係筋によると、争点となっている減産の延長を巡って折り合いがつかなかったという。

これを受け、原油先物は当初上昇したが、「アラブ首長国連邦(UAE)が一方的に生産量を増やし、他のOPEC加盟国もそれに追随すると市場は懸念した」(みずほ証券のエネルギー先物部門責任者、ボブ・​ヨーガー氏)ことから下げに転じた。

清算値は、北海ブレント原油先物が2.63ドル(3.4%)安の1バレル=74.53ドル。一時77.84ドルと2018年10月以来の高値を付けた。

米WTI原油先物は1.79ドル(2.4%)安の73.37ドル。一時14年11月以来の高値となる76.98ドルまで上昇した。