アパレル業界、ボーナスの平均は年60.7万円 コロナ禍でも増えた理由は?
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・超要約
2020年におけるアパレル・ファッション業界の「平均年間賞与額」は60.7万円で、前年から2.2万円増――。パーソルキャリアが昨年、自社の転職支援サービス「クリーデンス」に登録した人のデータを元に算出した結果で分かった。
その背景には、コロナ禍におけるハイクラス人材の転職活動が活発化したことがある。従来は未経験者や若手を採用し自社で育成する傾向があったものの、コロナ禍でアパレル業界の業績が悪化。その立て直しを図るため、即戦力となる40代ハイクラス人材のニーズが高まり、給与水準を押し上げる結果となった。
コロナ禍における転職市場の変化は21年も継続していて、デジタルや生産管理・物流などの分野に強い人材の獲得は今後も続くとみられる。給与額や賞与額を上げ、業界外からハイクラス人材を獲得する動きは加速するだろう。
・ポイント
コロナの影響を大きく受けたアパレル業界で、賞与水準が上がっているのは驚き。
これまでの若年層を採用して現場で育てる方針が、即戦力のミドル層を採用するように変化した。
これまで非正規を中心に採用が多かったものも、ハイクラス層を採るようになるのかもしれない。
これまでと違った求職者との接点が必要になるので、採用側にも工夫が求められる。