28人乗りロシア旅客機が墜落か 「全員絶望的」海岸で残骸発見
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ペトロパブロフスク・カムチャツキー航空の旅客機が、ペトロパブロフスクを出発してカムチャッカ半島北部のパラナという町の飛行場に向けて飛行中、着陸前になってパラナ飛行場手前にある海から切り立った崖に衝突し、そのまま破片が海に水没した模様です。
いわゆるCFIT(Controlled Flight Into Terrain)と呼ばれるタイプの航空機事故と考えられます。航空機の機体やパイロットに何も異常がないのにもかかわらず、山などの障害物に衝突してしまう事故のことです。
報道によれば、当時飛行場では低い雲が観測されていたとのことで、特にオホーツク湾最奥部にある現場周辺では海面水温が5℃くらいしかなく、暖かい空気が冷やされて海上に低い雲や霧が存在していたのではないかと考えられます。これが問題の崖付近にも存在し、事故機が高度を下げすぎて崖にぶつかりそうになっているのに気が付かなかったのではないかと考えられます。衛星写真を見ても、オホーツク海奥部に低い雲が広がっていたことが分かります。
なお現場周辺では9年前にも今回と同じ場所ではないものの、やはり海岸線に近い別の山に飛行中の機体が衝突してCFITとなった事例がありました。古い航法機器しか搭載していない機体、古い設備しかない飛行場、少々天気が悪くても無茶をしてしまう文化、など考えうる原因はたくさんありますが、一つ一つクリアになることを願います。消息を立った場合なにが起こったかわからないし、事故による墜落なんかがあった場合はとくに原因すらわからずに事後の対策が打てないってことを考えるとブラックボックスは偉大であると感じます。
とりあえず何よりもただの通信障害であってほしいですね。