三菱電機だけではない、ものづくりニッポンに3つの影
コメント
注目のコメント
論点がずれているように感じる。一番のポイントは、実質・実効的に必要なことをできる体制と、それを検証するプロセスがなかったことだと思う。
品質に問題がないのであれば、なぜそのプロセスがあったのか。ある時に必要だったプロセスかもしれないが、今は必要なのか。
そしてそれをどれだけ変えやすかったか。
それは「強い現場」が不正の温床となったというより、現場に必要な権限移譲と、それと併せた説明・結果責任がセットでなかったのが原因だと思う。企業経営は一定の分業が必要。だから任せるが、任せっぱなしではダメで、そこへのガバナンス構造が重要。
品質やプロセスへの実質・実効的でない拘りは、こういったガバナンスだけでなく競争力にも影響を与える。日本のDRAMが90年代に衰退した理由はいくつもあるが、一つは品質への拘り。進化するものだし、特にPC用途は不良品について壊れたら交換できるもの。でも良品率に拘りすぎてコストが高くなり、Samsungなどに負けた。
昨日の記事だが、下記のAmazonの記事がとても印象的。Amazonを成功に至らせているのは徹底的なプロセスエグゼキューションだと思い、既存プロセスについて作りっぱなしじゃいけない理由がクリアに書かれている。
https://newspicks.com/news/5982718製品上市の際は、どうしても品質管理のポイントが分からず、厳し目に数多く試験するよう結ばされる。
生産がこなれてくると、実はあの試験は全く意味がない…と分かってくるが、顧客はその撤廃を許さない(撤廃して何か起きたら、明確に撤廃を許可した人の責任となってしまう)
そのまま時は流れ…CGCの提唱者である私としてはNewsPicks の記事に書かれたこの事に唖然とする。
「かたや、株主総会前に、経済産業省と国土交通省と一部顧客には説明・報告をしていたため、記者会見では質問が集中。「隠蔽(いんぺい)していたのでは」などと批判された。」
再選任された取締役全員 (12人中11人! ) は監視監督の義務が問われるから、総会でそんな恥ずかしい事を避けたかった。「先ずは何も言わないで再選任されれば良い、形式を揃えばいい」、と言う甘え考え方を選んだ。まるでいたずらをした子供のように。でもこのやり方で信頼を失ったので今から臨時株主総会で新しい構成の取締役会にすると言う株主提案が出ればおかしくない。
株主をバカにしている。きっとこれからもっと変な情報が出てくるでしょう。
https://www.mitsubishielectric.co.jp/ir/data/business_report/pdf/150/all.pdf