【全要約】中西宏明さんが語ってきた名言たち
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プロダクトのライフサイクルが短くなった今、サービスの内容を変えるなど、柔軟に対応していかない限り、企業も儲からないし、そこで働くひとたちも幸せにはならない—— 。だからこそ、今の仕事に固執せず、新しい仕事に挑戦していく人を育成しなくてはいけないと、繰り返し強調なさっていた中西さん。
・給料や待遇は、会社が決めるというより、マーケットが決めることだ。
・残業代など時間給の考え方は今の知的労働に合わない
・同期の間で「飛び抜けた」人が快適でないのはまずい
・自分は何ができるのか常に認識し、顧客ニーズの変化に即して更新してゆくべき
・自分は何ができるのかを説明できる能力も必要
・先行きに対し不安にならずまずは自己肯定からはじめて
など、今読み返しても、時代を超えたメッセージ、勇気づけられる金言が飛び出します。
改めて、中西さんのご冥福をお祈りいたします。中西さんといえば、2009年に日立製作所の副社長、2010年に社長に就任。当時、深刻な業績不振をあえいでいた日立製作所の経営の立て直した上、小手先の経営再建にとどまらず、大規模な事業の売却と買収を含めた、事業の大胆な再編を進めました。
加えて、人事面でもジョブ型雇用への刷新しました。2020年に入って、さまざまな企業がジョブ型へとシフトしていますが、日立はすでに10年間の「仕込み」がある先進企業です
こうした日立改革を断行したことの背景には、IBMから買収したHDD事業の経営に携わり、日立という会社の変革の必要性をひしひしと感じた経緯があると言われています。
加えて、ラスト・インタビューでカミングアウト(?)してくださったように、若いころから自分が経営者になることを意識していたからこそ、日々の仕事で得られる問題意識が合ったと思います。
時代の変化がますます速くなる今、中西氏のリーダーシップ論や会社の個人の会見のあり方には、時代を超えて広く通じるものがあると感じています。中西さんの発言はいつもグローバルで話をしているからこそ、日本の物差しではなくグローバルな物差しで判断や話をされている。だからこそ、私も尊敬するし、自分も常にそうあるべきだと考えている。グローバルな物差しが正しいかどうかではなく、最低限地球で活動する以上、一番広い物差しで考えることが必要だと考えているからです。
色々とピックアップしたいコメントがありますが、1つだけ。
「自分自身の経験から、一つの確信がありました。それは、日本のポテンシャルの高さです。」
私も常々そう感じていて、それこそが今も頑張っていける原動力になっています。おそらくギリギリまでがんばってらっしゃったのも、その前向きな期待があったからではないかと思います。
ご冥福をお祈りいたします。