レーザーでがん細胞破壊 「光免疫療法」始まる―世界初、免疫活性化も:時事ドットコム
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商品名アキャルックス、一般名セツキシマブ=サロタルカンナトリウムで、がん細胞によく発現しているEGFRに対する抗体セツキシマブにサロタルカンという色素化合物との抗体薬物複合体ですね。
これは、セツキシマブに含まれるリジンというアミノ酸残基にサロタルカンという色素をリンカーを挟んでくっつけているものです。EGFRは、上皮成長因子受容体と呼ばれるもので、がん細胞に多く発現しています。20年近く前、話題になったイレッサの標的でもあります。イレッサは、期待に比べて効果はあまり有りませんでしたが、現在は、第二世代、第三世代のEGFR阻害薬が登場し、それらについては、よい臨床成績を上げています。セツキシマブは、EGFRと結合する抗体医薬品で大腸がんや頭頚部がんへの適応があり、アキャルックスは、その中でまずは、頭頚部がんを狙っているのでしょう。
EGFR自体は、皮膚などの細胞にありますので、イレッサなどでは、皮膚に対する副反応がでます。しかし、赤外線を当てている部分のみで効果を発することから、副反応の出る部分を空間的に限定できるのが強みなのでしょう。
サロタルカンという色素は、特定の波長の赤外線を当てると活性酸素を発生させ、それによってネクローシス(細胞壊死)を起こすというのが作用機序だそうです。色素に赤外線をあてることで、活性酸素を発生させ、がん細胞を死滅させるというのが臨床的にも確かめられれば、がんに対する良い選択肢の一つになると思います。
サロタルカンとの複合体は、リジン残基があれば作れるようですので、他の抗体分子との複合体も作ることが原理的に可能です。ただし、抗体は大きな分子ですので、細胞膜に埋まっているターゲットや細胞外のターゲットを狙うことが可能ですが、細胞膜内のターゲットは狙うことができません。
現在、限定承認の状況のようですので、きちんとした臨床試験により、既存の治療法に比べて効果があることが実証されることを期待します。〉適用対象は、他に治療法がない頭頸部がんの再発患者。
おーっ、私まさに適用対象患者かも(*゚▽゚*)
関西医大も、家からそれほど遠くないし!
ほんの少しだが、希望の光が見えて来た^ ^
それまで、なんとしてでも死なないようにしておかなければ( ̄▽ ̄)「第五のがん治療法」とされる光免疫療法がとうとう。
がん細胞とだけ結合する抗体薬「アキャルックス」を点滴(投与段階では無毒)し近赤外光のレーザーを当てると化学変化し「がん細胞のみをピンポイントに爆破する」とのこと。
しかも、「壊れたがんのたんぱく質が周囲の細胞に吸収されるため、免疫が強化され転移を防ぐ効果も期待される」という。
楽天が22%出資している医療ベンチャー(楽天メディカル)が製造販売するそうです。
三木谷氏は父親をすい臓がんで亡くされており、その治療法を探す過程で、2013年に渡米し光免疫療法を研究していた小林氏と出会ったそうです。
それで小林氏がライセンスを供与したアメリカの医療ベンチャーに出資して今の楽天メディカルがある。
お父上を救うには間に合いませんでしたが、長年の三木谷氏の執念が結実し、これから臨床治験を積み重ねていずれ癌治療に福音をもたらすと信じています。
実は私の最愛の父も2005年に膵臓がんで亡くなりました。あの時の絶望感を思い出しました。一人でも多くの癌患者とそのご家族の悲しみを救うことができますように。