大赤字で“株価暴落中”の出前館、これは「良い赤字」か「悪い赤字」か
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第3Qで売上約80億円。その内、配達の業務委託とアルバイト配達等で約70億円。売上に占める配送の変動比率が高く、かつ流通総額拡大合戦において広告宣伝費も右肩上がり。この辺りからも残る企業は2社くらいになると感じる部分です。
TVCMの露出も高く、街でも配達員の方々をよく見かけるので、調子いいんだろうなと思ってはいましたが、財務諸表を見るといいのは売上成長ペースだけでした。
この2年は広告宣伝負担も大きいという理由もあって大幅赤字なわけですが、それ以前(すなわち2011年8月期~2019年8月期)の9年間の財務諸表を基に売上高・営業費用の単回帰分析を実施したところ、変動比率が96%(つまり売上100のうち96は売上増に伴い増加する費用)、決定係数は0.976という驚くべき結果が出ました。まあ単純な算数の数値でしかありませんけどね。
露出が増えて認知が向上し、利用者の数は増えているかもしれませんが、それに伴い費用も増え続けています。本来ならば収益逓増に効くべき固定費が固定になっていない状態が明確です。そうした構造を抜本的に変えるべく、資本参加したLINEは、経営陣の見直しも含めて着手していると推測しています。うーん、赤字を良い赤字と悪い赤字に区分けする例えとして、収益発生タイミングに季節的変動がある事例を持ち出すのは、なんか違うと思います。。。
そう言うことじゃなく、
・赤字であってもキャッシュが潤沢
・赤字であっても将来収益源になる資産・無形資産がある
とか、そういう見方をすべきでは。