2021/7/2

【発見】チームの生産性を劇的に上げる「組織文化」の作り方

NewsPicks編集部
組織の規模が大きくなっても、スタートアップのようにプロダクト開発をし続けるには何が必要か?
今週の「The Prophet」で取り上げるのは、この問いに対する一つの回答を示す書籍『ユニコーン企業のひみつ ―Spotifyで学んだソフトウェアづくりと働き方』(オライリージャパン)だ。
以下の前編記事では、著者のジョナサン・ラスマセン氏が、スウェーデンのユニコーン企業Spotifyで体験した「アジャイルの先」へと踏み出すやり方を紹介した。
Spotifyのような開発を実践するには、組織の運営方法や組織文化を「プロダクト駆動」に変えなければならない。
対して、多くの大企業は「プロジェクト駆動」の組織のまま、形だけのアジャイル開発を進めていると著者は指摘する。
そこから脱却するには、どんな変革が求められるのか。
今週の「The Prophet」後編は、本書の共訳者である島田浩二氏と角谷信太郎氏の話を中心に、プロダクト駆動で成長を続ける組織の作り方を考える。
INDEX
  • 経営リーダーは何を重視すべきか
  • 現場リーダーをどう育てるか
  • チームで何を学び、どう動くか
  • 組織づくりは短距離走ではない

経営リーダーは何を重視すべきか

── 著者のラスマセン氏は、本書で1章を丸々割いて大企業に多い「プロジェクト駆動の開発」の欠点を述べています。なぜ、多くの大企業がプロジェクト駆動になるのでしょう?