「中韓を抜いて世界一に」アップルカーも採用を検討する"日の丸蓄電池"のすごい性能 - 劣化しづらく、急速充電が可能
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電圧が低く材料コストが高いことを甘んじて受け入れつつ、圧倒的なサイクル性能と急速充電対応の出力特性および低高温特性は素晴らしいと思います。ちなみに、記事中の東芝の説明でトータルコストが安いのは"電池寿命が尽きるまで"のコストを言っており、SCiBの長寿命が故です。
ただ実は車載向けにこれ以上サイクル特性は要らないと思います。理由は、毎日充電しても年365回、10年間乗ったとしてもトータルでの充放電回数は3650回です。実情は航続距離が300キロのEVで毎日30キロの通勤路を往復しても週に1回フル充電のイメージで、10年乗っても回るサイクルは500回程度です。
これは東芝の資料によれば比較している既存のLiBで達成可能な水準で、実際(実態は分かりませんが)、テスラモデルSは20万キロで90%容量まで程度の劣化のようで、実用性に問題はないと思います。
すると記事のように"低容量の電池を、急速でちょこちょこと充放電する"使い方も考えられます。しかし、一日に何度も寄り道して充電する必要がある車はマスマーケットには受け入れられない気がします。。
記事には「目的地までの道中で最も効率よく行けるルート上に充電ステーションを入れ込み、必要に応じ、その中で急速充電を短時間できればいい」とありますが、出発&目的地を無限大に取りうる日常の使い方では充電ステーションの配置は無限大に計算されるでしょう。。
おそらく一番向くのは一度の走行距離が短くて決まった場所に決まった時間停車出来る、巡航バスの様な用途です。
ちゃんと数字のイメージを持って理解したいです。
※あと東芝の技術を勝手に「日の丸」と称すのはやめた方がいいです。。
注目のコメント
”日の丸蓄電池”とはSCiBのことだったんですね。
SCiBは負極に電位の高いチタン酸リチウム(LTO)を使って、デンドライトの生成を抑える安全性とSOCを幅広く使って寿命が長い、東芝の蓄電池の総称。現在はニオブを使ったNTO負極や水系電解液にした次世代SCiBの開発も進んでいます。
でSCiBがAppleの蓄電池戦略になぜ合致するのかですが、SOCのレンジが広く取れるため、電池の搭載量が減って安く軽量化出来て、電池の寿命も長いという特徴を挙げています。
目新しい情報は無いのですが、SCiBのコンセプトが他の電池のように100万マイルバッテリーだ!とか分かりづらいので、改めて記事になるのは良いことなのでしょう。折角なのでSCiBのページを貼っておきます。
https://www.global.toshiba/jp/products-solutions/battery/scib/about.html
ただSCiBの容量以外のビジネス面での課題も挙げておいた方が親切だと思います。なぜ東芝が家庭用蓄電池から撤退したのか。またテスラと一時期密月となったパナソニックがなぜ苦しんでいるのか。Appleと組めれば将来安泰では無いと思うんですよね。SCiBの持ち味は安全性と耐久性。
BEVの急速充電にここまでの性能がいるか、と言う話もありますが、
実際には回生ブレーキを有効に生かすには頻繁に行われる高速の充放電性能とその耐久性が必要となります。
そういう意味でシリーズハイブリッド向けとしても有効。
アドバンテージは間違いなくあると思います。
記事は読んでませんが。
ところでアップルカーって出てくるの?