レジ袋、4人に3人が辞退 有料化1年、広がり課題
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注目のコメント
記事でも指摘されてる通り、「もともとプラごみ全体に占める割合はわずかで削減効果は限定的」です。レジ袋をなくしたから海洋プラがすぐに減るかというとそんなことはない。
だが、この政策はそもそもそこを狙っていない。
重要なのは、意味なくね?という疑問も含め、消費者の意識を喚起したこと。
そして、日常生活の景色を変えたこと。
その意味では成功だと思います。
なお、写真に映っているのは、熊本市とローソンが行なっている「レジ袋の代わりに指定ゴミ袋を売る」という社会実験です。
https://kumanichi.com/articles/238545レジ袋有料化は昨年7月からということで、いつの間にか一年ですね。
環境省のヒアリングによると、有料化によってスーパーでは57%→80%、コンビニは23%→75%に辞退率が上がったということで、先行して有料化していた地域や諸外国と同じく、一定の成果が出たと言えるでしょう。エコバッグを常に持ち歩くことに慣れた方も多いのではないでしょうか。
千葉先生のコメントの通り、レジ袋有料化は、消費者意識を喚起し、使い捨てプラに関する議論を活発化させることが狙いでもありました。有料化前からこれまで、NewsPicksやLinkedInでもかなり多くの意見が飛び交っていましたので、この意味でも成功であったと言えると思います。
レジ袋有料化を皮切りに、スプーンやストロー等の使い捨てプラスチック対策に移行していくのが世界の流れです。元々環境意識が高く「EUプラスチック戦略」を打ち出していた欧州のみでなく、ごみ問題が顕著な途上国の中でもかなり徹底的に使い捨てプラを規制している(または規制の準備中である)地域があります。日本もプラスチック資源循環促進法の施行が22年度に予定されており、次のステップに移行しつつあります。今後は使い捨てプラスチック全体のあり方、回収やリサイクル等を含めた全体の最適化の議論に拡大していきそうです。最近発表された研究成果によると、世界の海洋ごみの8割近くが使い捨てプラ。なかでも最も割合が多かったのはレジ袋含むポリ袋でした。https://www.nature.com/articles/s41893-021-00720-8
日本の場合はレジ袋規制がごみ対策として効果が限定的なのは確かですが、今回の措置は入口に過ぎません。いずれ使い捨てプラ製品は医療用途を残してほとんど無くなるでしょう。