[バルセロナ 28日 ロイター] - スペインのバルセロナで28日、世界最大級の通信関連見本市「モバイル・ワールド・コングレス」が開幕する。医療用マスクおよび接触者追跡用デジタルバッジの着用が義務付けられるほか、入場前に新型コロナウイルス検査を受ける必要はあるものの、3日間の会期中に世界143カ国から3万人以上の来場者を見込んでいる。

この来場者数は、以前の10万人超の規模には遠く及ばないが、見本市を主催する業界団体GSMAにとっては心強い数字となっている。パンデミック(世界的な大流行)の影響で昨年の開催が見送られ、今年の来場者も少ないと懸念されていたためだ。

GSMAは昨年の開催中止で大きな損失を出し、スタッフの40%を削減する事態となった。

ただ、業界内でも参加・不参加の対応は分かれている。

スペインの通信大手テレフォニカや中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)、世界最大手のパソコン(PC)メーカーである中国レノボ・グループ(聯想集団)は出展を決める一方、フィンランドの通信機器メーカー、ノキアや韓国のサムスン電子などは参加を見送った。