[ベルリン 26日 ロイター] - ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は欧州で2033年から35年までの間に内燃エンジン車の販売を打ち切る。事業の電気自動車(EV)化の一環。ただ、欧州と中国での内燃エンジン車打ち切りはそれより後になるという。26日付のドイツ紙ミュンヘナー・メルクーアがクラウス・ゼルマー販売担当取締役の話として伝えた。

南米とアフリカでは、内燃エンジン車からの撤退にはもっと時間がかかるとし、政策面やインフラ面で後押しが進んでいないことを理由に挙げた。それでも、50年までにはVW全体が排出量実質ゼロになるはずだという。

ゼルマー氏は、欧州では30年までに販売全体の70%をEVにするとの目標も示した。欧州連合(EU)の気候変動対策の目標が今よりも厳格化することに備え、同社としてEUの目標よりさらに先を行くことも目指すとしている。