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どの政権でも、お祝いの節目で自分の負の歴史を強調するのは珍しい。
問題視すべきのは共産党が反対意見を封じたことです。
論理なきの条件反射的な批判はいりません。
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中国共産党は絶対的に正しいのですから、共産党が過ちを犯した歴史は中国国内で口にすることはできません。
中国共産党が語る歴史は、共産党が国民を領導して、屈辱の百年をはね返し、中国を発展させて強国にし、国民を豊かにした、というストーリーです。中国共産党がいかに人民を幸せにしたかを強調し、共産党統治に対する絶対的忠誠を誓わせるための歴史なのです。
少し違う角度からコメントします。私は中国や朝鮮半島の地域研究もしています。1989年の天安門事件当時私は大学院の博士課程でしたが、これは中国研究者の多くにとって大変な衝撃でした。私より上の世代の研究者は、戦後天皇制を廃止できなかった日本に対し、自前で革命を起こした中国に幾ばくかの憧れのようなものを持って、その道に入った人が多かったからです。人民解放軍が人民に向かって発砲したのは、強烈なショックでした。私より若い世代になると、中国の人権問題を批判的に捉える研究者が多くなります。

一方韓国の方は1980年に光州事件でやはり軍隊が自国民に火を噴きます。同じ独裁なら北朝鮮の方がマシなのではないか、といった雰囲気が当時研究者にもまだ残っていたように感じます。これが大きく変わっていくのが1987年6月の民主化宣言以降です。私がソウル大学で勉強していた1991年当時、まだ学生デモの死者が出ており、私は催涙弾を食らった最後の世代ですが、さすがに「北よりはマシだ」というのは共通の認識でした。

中国共産党は、「100年の間に中国はこんなによくなった」というのが常套句なのですが、誰が統治しても100年あれば、生活水準が向上するのは当たり前。天安門事件のあと「共産党がなければ、新中国はない(没有共产党就没有新中国)」と連呼する歌がしょっちゅう流れていたのを思い出しました。そして香港の民主派弾圧も、まったく予想できませんでした。研究者として何ができるのか、頭を抱えています・・・。
どの国も負の歴史に向き合うのは大変です。それを外部に発信するか否かは別として、為政者は過去の失敗を肝に銘じておく必要があります。
習近平氏に過去の失敗に学ぶ姿勢が足りているのか、私は不安を感じています。
指導者の暴走、弾圧への恐怖ででそれを止められない政治家や官僚たち。その結果、中国では多くの市民が犠牲になる悲惨な歴史が繰り返されました。多くの友人が現地にいる身として、今後、そうしたことが起こらないことを願っています。

先週末特集を組みました。有料記事で恐縮ですが、負の歴史含めさっと振り返れるように作りましたので、ご覧ください。

特集「ゼロからわかる!中国共産党100年」記事
■1日目【完全解説】共産党が分かれば、世界の明日がわかる
https://newspicks.com/news/5960477/
◾︎2日目『【野嶋剛】なぜ中国は、どうしても台湾が欲しいのか』
https://newspicks.com/news/5965893/
■3日目【高口康太】中国経営者は「赤い」のか?
https://newspicks.com/news/5968837/
中国共産党100周年の巨大イベントは7月1日に行われます。そこでは、習近平主席の「重要講話」もあると予想されています。
 この記事の「中央党史文献研究院の曲院長」という人は、党中央の幹部という訳でもないので、別に注目するようなニュースではないでしょう。 
 当然ながら、7月1日の習近平主席の発言が最も注目されるべき、といえます。
日本の自民党、アメリカの民主党など、自党の歴史を総括する時には、負の歴史ばかり言う前例はありませんが、共同通信は指摘するでしょうか。
負の歴史を触れないで、自分の功績を謳歌するだけしょうね。

約20年前に中国を出てから中国の負の歴史をもう一度、より客観的に見ることができました。
3年自然災害、文化大革命、天安門事件…
中国の歴史教科書に書かれた自然災害による大飢饉、数千万人の餓死者がでた主な原因は、本当に自然災害だったのか?
文化大革命は、本当に四人組が扇動し、偉人は関与していなかったのか?
天安門事件は、単純に外国敵対勢力が政権を揺らすために学生たちを煽り立てたのか?

自分の過去の過ちを隠し、良い姿しか見せない人は、決して高尚で純粋な人とは言えないでしょう。
自己評価はだいたいそんなもの。隣の国だって、日本にされたことは声高だが、自分たちがベトナムで行ったことはスルー。他方日本は、過去の負を掘り返すことは素晴らしいと思うが、フェイクもある。どういう状況だと共同通信さんは納得するのでしょうか。
中国共産党は100年前に生まれた世界一上手くいったベンチャー企業です。結成時、上海に集まった党員12名からここまで大きくなったのです。
さしずめ、IPOは1949年に毛沢東が中華人民共和国を宣言した時でしょうか。
それからドンドン強くなり現在では世界の覇権国家になろうとしています。どこまで成長するのでしょうか。
負の歴史は他者からの指摘で明らかになることですが、他者からの否定的な指摘を許容できない仕組みが健全だとは思えません。