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生殖器の先端、三つ股に膨張 雄ネズミの独自構造解明 京大チーム

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  • エネルギーアナリスト/ポスト石油戦略研究所代表

    一部の齧歯類の陰茎骨が先端で三叉になっていることは古くから知られていたが、今回の研究で日本固有種のネズミ11種(ネズミ科ネズミ亜科6種とキヌゲネズミ科ミズハタネズミ亜科5種)の全てにおいて、雄交尾部の遠位部に正乳頭突起と2つの側乳頭突起からなる三叉構造の存在と組織学的な多様性を確認し、さらに三叉部分が海綿体洞への血液流入によって開くという機構になっていることが明らかになったとの様。

    動物界の陰茎の多様性は驚異的で、その形態や機能、繁殖戦略との関わりは特に近年研究が盛んになっている。

    多様性の極として、そもそも陰茎を持たない種もいる。ゴキブリやサソリは精包を押し当てるだけ。イモリは池の底に精包を置いてメスに上を歩かせる。イカやタコの殆どは交接腕が陰茎の代わりに精包を届ける。殆どの鳥は総排泄腔を合わせるだけだが、ダチョウやアヒルなどは陰茎を持つ。また、偽の陰茎を持つウシハタオリという種もいる。

    一方、殆どの動物は陰茎を一つ持つが、ヘビやトカゲは2つ持つし、ペニスフェンシングで知られるヒラムシの中には数十の陰茎を持つものもいる。

    また、殆どの哺乳類はヒトやウサギ科の殆どなどを除き陰茎骨を持っている。陰茎骨の形態も非常に多様で近隣種の唯一の判別法として用いられることがある。

    先端部の形状の多様性は特に不思議だ。チンパンジーやリスの様に突き刺す形もあれば、トゲや返しがあったり、ベニガオザルの様にへの字に曲ったものもある。ハリモグラは先端が四つに分岐している。

    こうした構造は、精子競争、雌側の選択といった繁殖戦略上の性葛藤、或いは性淘汰の暴走、鍵と鍵穴、など様々な仮説で説明される。

    ネズミの三叉は見る限り、「掻き出す」という精子競争説もありうるが、ベニガオザルのへの字や、イヌが陰茎を回転させて雌を固定する様に、交尾の持続性を高める効果があるようにも思える。後の研究が待たれる。

    原論文(一部微グロ画像あり)
    https://doi.org/10.3106/ms2020-0096

    参考
    陰茎骨の有無と交尾時間・配偶システムの関係について
    https://newspicks.com/news/1964741/


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