2021/6/24

【解説】今、アフリカの「自動車ビジネス」が面白い

NewsPicks 編集長
13億人の人口を抱えるアフリカ大陸は、今後の有望マーケットとして注目されている。各国の平均年齢は、10〜20代。将来の巨大市場をめぐり、進出をうかがう企業は多い。
しかし、商習慣の違いから、アフリカでのビジネスを断念するケースは少なくない。どれだけ優れたビジネスでも、現地ニーズに合わなければ拡大しないからだ。
そんなアフリカ市場で、中古車を武器に戦う企業がある。中古車販売買取店「ガリバー」の運営会社として知られるIDOMだ。
IDOMは子会社のFMGを通して、日本で仕入れた中古車をアフリカに持ち込み、Uberなどのドライバーに販売している。
サービス開始から3年の間にIDOMが蓄積してきたのが、アフリカマーケットでのビジネスノウハウだ。
売れる車の条件や脱炭素への対応などは、他の先進国とは全く異なる。世界の常識を持ち込むのではなく、現地のゲームのルールを見極め、戦略を練ることが重要なのだ。
FMG社長の林亮氏とFMGタンザニアCOOの金谷君香氏に、アフリカでの自動車ビジネスについて聞いた。
INDEX
  • 貧しい人に「武器」を届ける
  • 大量の「中古プリウス」を活用
  • Uberが変えた「車のトレンド」
  • 「車の流行」は操れる
  • 「走行距離」より重要なもの
*林氏、金谷氏への同時インタビューをNewsPicksが編集した。

貧しい人に「武器」を届ける