世界一律価格、日本に押し寄せる ネトフリ13%値上げ
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「サンフランシスコでは年収1400万円でも貧困層」という(おっさん世代には)衝撃的な日経の記事がありましたが、OECDの国際比較でも日本の平均年収は4,054千円で24位(https://mymo-ibank.com/money/4273) 。国ごとの産業構造の違いもあるのでそれだけで低いと決めつけるわけにはいきませんが、それでも所得が伸びなければ物価も上げにくいのは一つの事実かと思います。
一方で、値付けをあまりにも軽視してないかと思うことも感じます。要はプレミアム価格をつけることに挑戦せず、創造性を発揮することなく、安易に買い手のニーズに迎合してしまっていないか、ということ。Me Too商品も多いですしね。
僕がキャリアをスタートさせた某外資系消費財メーカーは、決して競合ブランドと同一・低いプライシングはしませんでした。ある種最初から与えられた制約条件ではあったけれども、だからこそ創意工夫を繰り返し、お客様に指名買いしてもらえるようなコンセプト、商品力を磨くことに集中していたような気がします。
京セラ創業者の稲盛和夫さんは「値決めは経営である」との名言を残されていますが、お客様が満足をしながらも相対的に高い価格を払ってくれる、そのポイントに対する執着を生むようなマネジメントプロセスをきっちりと会社の中に作り上げたいなと思いました。すでに平均月収をベースに話をしても意味がない状況になっていると思いますが、それだけ個人の選択によって大きく差が出る状態だと思います。グローバルオペレーションしている会社の製品であれば日本でだけ価格が低くなるはずはないですし、iPhoneだけでなくクルマだってバイクだってそうなっているわけです。誰かが格差をなくしてくれるというのは理想としてはいいと思いますが、現実的には個人のさまざまな選択によってしか道が切り開かれないのが事実です。