【入山章栄氏と考える】サステナビリティと企業成長を両立させる方法
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注目のコメント
SDGsのリミットまであと9年。
サステナビリティを重視した経営に対する関心が高まっています。
日本企業における、外部へのアピール材料にとどまらない
サステナビリティ課題への取り組みとは何なのか。
“やらされSDGs”ではない、真の「持続可能性」の実践とは何か。
本業を成長させ利益を創出しながら環境・社会価値を高めていくことは可能なのか。
早稲田大学ビジネススクールの入山章栄先生と、書籍『SXの時代 究極の生き残り戦略としてのサステナビリティ経営』を上梓したPwC Japanグループの坂野俊哉氏、磯貝友紀氏の3人が、サステナビリティを軸にした企業戦略について鼎談しました。
ぜひ、ご一読ください。「SXの時代」は本当に良書。お勧めです。
日本企業でサステナビリティの実践を難しくしているのは、入山先生がご指摘されているとおり、経営トップの任期が2期4年と短命であることが大きな要因だと思います。
サステナビリティとは10年先、30年先の未来を創造することなので、やっぱり腰を据えて取り組んでこそできる事業なんですよね。なので、カナダのCorporate Knightsが公表しているサステナビリティ企業のトップ100を見ると、ほぼ例外な長期政権です。
というより、SDGsやESGが勃興してくるなかで頻出した「サステナビリティ」という言葉を使わずとも、グローバルエクセレントな企業は長期ビジョンにもとづくロングターミズムな経営をしてきたといえます。
サステナビリティへの取り組みは短期で儲からないというコメント。これもサステナビリティに取り組んでこなかったことへの言い訳になっていることが少なくありません。
つまり、クールでイケている企業が今期儲かっているのは10年前に仕込んでいたサステナブルな取り組みの結果であり、今期仕込んでいる取り組みは10年後の利益を生むためなんですよね。
短期的には儲からないからと今期何もしなければ10年後に会社そのものが陳腐化している可能性が高いでしょう。SDGsに本気かどうかは、対顧客や対投資家だけでなく、「優秀な人材の獲得」という観点でも重要になってきていると感じる出来事がありました。
最近お話した学生さん曰く、「社会貢献だけなら公務員やNGOに入るという選択肢もありますが、継続的な利益を出しながら社会貢献することが、真にスケールできるSDGsだと思います」との事。
参りました。