(ブルームバーグ): 欧州中央銀行(ECB)のパネッタ理事はデジタルユーロについて、導入されれば金融の主権を弱体化させかねない競合する暗号資産(仮想通貨)の「脅威」からユーロ圏を守り、消費者のプライバシー保護の改善も期待されると語った。

パネッタ理事は英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)とのインタビューで、デジタルユーロのプロジェクトの主要な目的の一つは、他の国・地域や企業が発行するデジタル通貨の普及に対抗することにあると発言した。

パネッタ氏は「ECBがデジタル決済に関与すれば、われわれが民間企業のようでないという理由でプライバシー保護が改善されるだろう。乱用は言うまでもなく、ユーザーのデータを保存したり管理したりする商業的関心はわれわれにはない」と述べた。

原題:ECB’s Panetta Says Digital Euro Will Guard Consumer Privacy: FT(抜粋)

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